個人事業主・業務委託・フリーランスの確定申告ガイド。開いた帳簿とノートパソコン、電卓、万年筆、朱肉と印章を和紙の上に並べたイラスト

全国 47 都道府県 対応

個人事業主・業務委託・フリーランスの確定申告ガイド 経費・青色申告から税理士の探し方まで

個人事業主・業務委託・フリーランスの確定申告を、全国47都道府県別にわかりやすく解説します。確定申告が必要になる基準、事業所得と雑所得の違い、経費と青色申告のポイント、税理士の探し方から自分で申告する方法まで。あなたの納税地の都道府県ページで、地域の税理士数や管轄税務署とあわせて確認できます。

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職業別コラム

個人事業主・フリーランスの確定申告——要否の基準と、押さえるべき3つの論点

確定申告が必要になるのはどんなとき?

個人事業主やフリーランス、業務委託で報酬を得ている方は、その年の所得(収入から必要経費を差し引いた金額)の合計が所得控除の合計額を超え、税額が生じる場合に所得税の確定申告が必要です。判断の基準となる基礎控除は令和7年分から見直され、合計所得金額に応じておおむね58万円〜95万円(改正前は原則48万円)となりました。会社に勤めながら副業として業務委託を行う方は、給与・退職以外の所得が年間20万円を超えると確定申告が必要です(いわゆる20万円ルール)。逆に、報酬から源泉徴収(原稿料・デザイン料などは原則10.21%)をされている方は、確定申告によって納めすぎた税金が還付されることも多く、申告義務がない場合でも申告する価値があります。申告先は原則としてお住まい(納税地)を管轄する税務署です。なお、所得税がかからない場合でも、市区町村への住民税の申告が別途必要になることがあります。

出典・一次情報:国税庁 タックスアンサー No.2020 確定申告国税庁 令和7年度税制改正による基礎控除の見直し等について

あなたの報酬は「事業所得」?それとも「雑所得」?

業務委託やフリーランスの報酬は、「事業所得」と「業務に係る雑所得」のどちらかに区分されます。国税庁の令和4年の通達では、帳簿書類を備え付けて保存し、継続して営利を目的に行っている場合は、原則として事業所得として扱うとされています。ただし、帳簿の保存があっても、収入がごく小さい場合——例年おおむね300万円以下で、給与など主たる収入の1割に満たない場合——や営利性が乏しい場合には、個別の判断により雑所得と判定されることがあります。副業規模の方は帳簿だけで安心せず、事業としての実態も意識しておきましょう。事業所得と認められれば、青色申告による特別控除に加え、赤字を給与など他の所得と相殺する損益通算ができ、その損失を翌年以降へ繰り越すこともできます。一方、雑所得ではこれらの取り扱いは使えません。なお前々年の業務に係る雑所得の収入が300万円を超える方は取引書類の保存が、1,000万円を超える方は収支内訳書等の添付が必要になります。

出典・一次情報:国税庁 タックスアンサー No.1350 事業所得国税庁 タックスアンサー No.1500 雑所得国税庁 所得税基本通達の一部改正(令和4年10月7日・雑所得の範囲)

経費と青色申告で、納める税金は大きく変わる

事業所得は「総収入金額−必要経費」で計算します。必要経費とは売上を得るために直接必要な費用のことで、自宅を仕事場にしている場合の家賃・通信費・光熱費などは、仕事に使う面積・時間などの割合で合理的に按分して計上します(生活のための家事上の費用は経費になりません)。さらに青色申告を選ぶと、複式簿記で記帳し貸借対照表等を期限内に提出することで最大55万円、加えてe-Taxでの申告または優良な電子帳簿保存を行えば最大65万円の青色申告特別控除が受けられます(簡易な記帳の場合は10万円)。令和8年度税制改正により、令和9年分以後は「複式簿記+e-Tax申告」で65万円、さらに優良な電子帳簿の要件を満たすと最大75万円へ拡充される一方、簡易な記帳による10万円控除は前々年の収入が1,000万円を超えると使えなくなります。青色申告をするには、原則としてその年の3月15日までに「青色申告承認申請書」を提出します。事業を始めた際は原則1か月以内に開業届を提出し、帳簿や請求書・領収書は一定期間の保存が必要で、電子取引のデータは電子のまま保存します。

出典・一次情報:国税庁 タックスアンサー No.2072 青色申告特別控除国税庁 リーフレット「令和9年分から青色申告特別控除はどう変わる?」(PDF)国税庁 電子帳簿保存法(電子取引データ保存)

インボイス制度と消費税——2割特例は終了、個人は3割特例へ

年間の課税売上高が1,000万円以下の個人事業主は、原則として消費税の納税が免除される免税事業者です。ただし、取引先がインボイス(適格請求書)を必要とする場合、発行事業者として登録すると課税事業者となり、消費税の申告・納付が生じます。免税事業者から登録した小規模事業者の納税額を売上税額の2割に抑える「2割特例」は、令和8年9月30日を含む課税期間——個人事業主は令和8年分の申告——で終了します。その後継として、個人事業主に限り、令和9年分・令和10年分の2年間は納税額を売上税額の3割にできる「3割特例」が設けられています(法人は対象外)。適用には基準期間の課税売上高が1,000万円以下であることなどの要件があります。登録の要否や、簡易課税制度も含めた有利な計算方法の選択は、税理士に相談すると安心です。

出典・一次情報:国税庁 インボイス 令和8年度税制改正特集(3割特例)国税庁 タックスアンサー No.6501 納税義務の免除(免税事業者)国税庁 インボイス制度 2割特例

個人事業主の経費になりやすい支出の例

経費項目ポイント
通信費事業で使うインターネット回線・スマホ料金。プライベート兼用なら業務使用分を按分。
消耗品費・備品パソコン・周辺機器・文具など。1組10万円未満のものが目安(10万円以上は減価償却)。
地代家賃自宅兼事務所の家賃は、仕事に使う面積・時間などの割合で合理的に按分。
水道光熱費在宅ワークの電気代等。事業使用分を合理的な基準で按分。
旅費交通費打ち合わせ・取材・納品などの移動にかかる電車代・ガソリン代等。
外注費業務の一部を他の事業者へ委託した際の報酬。
減価償却費10万円以上のパソコン・機材等を、耐用年数にわたり分割して費用化。
接待交際費取引先への接待・会食・贈答・慶弔など、事業に関連する支出。打ち合わせ目的に限らず、取引先に対する接待も計上可。プライベートな飲食は対象外。

※経費該当性は業態・実態により異なります。個別の判断は税理士または所轄税務署にご確認ください。

探し方総論

個人事業主の税理士の探し方・自分で申告する方法

確定申告の進め方は、大きく「税理士に依頼する」「自分で申告する」の 2 通りです。 依頼するなら無料紹介やスポット比較、自分でやるなら会計ソフトが現実的な選択肢になります。 お住まいの都道府県ページでは、これらに加えて Google マップでの探し方・管轄税務署の一覧も併せて案内しています。

全国の個人事業主が確定申告を相談できる税理士を無料で紹介してもらう — 税理士ドットコム トップページのスクリーンショット

推奨

運営:弁護士ドットコム株式会社(東証プライム上場)

税理士ドットコム

全国 6,800 名以上の税理士から無料で紹介を受けられる、東証プライム上場企業運営の税理士マッチングサイト。料金や得意分野で比較可能。

こんな方に:事業所得・不動産所得・相続など複雑な申告がある方

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全国の個人事業主が記帳代行や確定申告書の作成を料金明示で比較する — ココナラ 確定申告・税務サービス検索結果のスクリーンショット

運営:株式会社ココナラ(東証グロース上場)

ココナラ

スキルシェアマーケットプレイス最大手。リンク先は確定申告・税務のカテゴリで、記帳代行・確定申告書の作成代行・スポット相談などのサービスが「スキル」単位で出品されており、対応範囲・料金・納期・レビューを商品ページで比較できます。

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全国の登録税理士を所在地と業務内容で検索する — 日本税理士会連合会「税理士情報検索サイト」のスクリーンショット

運営:日本税理士会連合会(非アフィリエイト)

日本税理士会連合会 税理士情報検索サイト

全国の登録税理士を、氏名・事務所名・所在地・業務内容から検索できる公式データベース。掲載税理士は税理士法に基づく登録者のみで信頼性が高い。

税理士情報検索サイトで探す →

全国の個人事業主が銀行・カード連携で仕訳を自動化し青色申告に対応する — マネーフォワード クラウド確定申告のスクリーンショット

個人向け

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こんな方に:個人事業主・フリーランス・副業(給与所得+雑所得)の方

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全国の個人事業主がスマートフォン撮影だけで確定申告書類を作成する — タックスナップのスクリーンショット

個人向け・スマホ完結

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都道府県別ガイド

都道府県別 個人事業主の確定申告ガイド

お住まい(納税地)の都道府県を選んでください。県内の税理士数・管轄税務署の一覧つきで、 個人事業主向けの確定申告情報を県別に案内します。

北海道

東北

関東

中部

近畿

中国

四国

九州・沖縄

Q&A

個人事業主の確定申告 よくある質問

Q. 業務委託の報酬は「事業所得」と「雑所得」のどちらになりますか?
A. 帳簿書類を備えて継続的に営利を目的に行っていれば、原則として「事業所得」です(国税庁 令和4年通達)。ただし収入が例年300万円以下で主たる収入の1割未満など、ごく小規模な副業は、帳簿があっても個別判断で「雑所得」とされることがあります。事業所得なら青色申告特別控除や損益通算が使えます。
Q. インボイス登録をした個人事業主の消費税はどうなりますか?
A. 登録すると課税事業者となり、所得税の確定申告とは別に消費税の申告・納付が必要になります。納税額は一般課税か簡易課税で計算しますが、小規模事業者には負担軽減特例があり、「2割特例」は令和8年分で終了、個人は令和9年分・令和10年分に限り売上税額の3割で済む「3割特例」を使えます(法人は終了)。
Q. 確定申告の期限はいつですか?
A. 所得税の確定申告は原則、翌年2月16日から3月15日までで、納付期限も3月15日です。55万円・65万円の青色申告特別控除は期限内申告が要件のため、申告が遅れると控除額が下がる場合があります。早めの準備がおすすめです。